林田酒店という、昔から北九州市小倉北区京町にある酒屋があります。
林田酒店HPはコチラ

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「林田酒店」の看板娘。林田直子さん。

小倉の業界人なら誰でも知っている超有名人。小倉の日本酒を造る酒造所【林龍平酒造】と、日本酒を売る酒屋【林田酒店】を両親に持つ日本酒のサラブレッドです。ちゅうぎん通りの女王。京町のあんみつ姫。小倉の爆心地。

元々は海外で働いていたようなキャリアウーマンですが、今は日本酒という「国酒」の文化を守るため、東奔西走するスーパーウーマンです。福岡の酒と言えばこちらの「九州菊」です。福岡の全ての居酒屋は「九州菊」を入れるべきです。(キタキュウピープル編集部調べ)

林田さんが『九州菊』を売る理由

そんな林田さんに「なぜこのお酒を売っているのか」と質問したところ、満面の笑みでこんな答えを返してくれました。

「お酒作ってる人って、めっちゃ輝いとるんよね!もうベロベロなめまわしたいくらいなんよ!」

ベロベロなめまわしたい人たちの働く姿はこちらからご覧いただけます。

「ベロベロなめまわしたい!」という言葉に、我々キタキュウピープル編集部は感動しました。「ベロベロなめまわしたい!」という愛の形を始めて聞きました。これは実際にその姿を見に行かねばならない。そう決意した我々は実際に酒蔵に伺うことにしました。【林龍平酒造】の酒蔵開き。林田さんにお話を伺いながら、お酒も美味しくベロベロしたいところです。

林龍平酒造のHPはコチラ

林龍平酒造へ

改めまして、キタキュウピープルの中川(左)と岡(右)です。奥に見えるのが酒蔵です。これ、蔵開きが始まる前です。

人が多いです。臨時列車が運行するくらいの大イベントです。平成筑豊鉄道に揺られて「崎山」という駅で降ります。
列車から降りるときは行列です。
そこから10分ほど線路沿いに歩いていくと酒蔵に着きます。
林龍平酒造さんHPでの当日の写真はコチラ

地元の方の出店などもたくさんでています。

しし汁(猪)本当に旨かったです。

酒が旨いです。人がめっちゃ笑顔です。

杜氏さんの号令で始まる、九州菊のお祭り。

見てください、この輝くお酒を。
見てください、ここに集まったみなさんの笑顔を。
林田さんも売り子として大活躍中です。
本当に人生で一番美味しいお酒だと思いました。仕込んだお酒をその場で飲むのがこんなに幸せなことだとは!!僕もこのお酒の素晴らしさを、みんなに伝えたい!もっとこのお酒をベロベロしたい!

まちも人も、本当に輝いていますね。

まちと人は共に成長する

林田さんはもともとアメリカの超有名監査法人でマネージャーとして活躍する、キャリアウーマンだったそうです。
(もちろんイメージ画像です。)

しかし、お母さんの体調不良をきっかけに、小倉に戻られた林田さん。もはや話を聴く我々もすでにベロベロですが、お話を伺っていきます。

そう、今、うちに帰って家族のことやらんと、もうできん。今がその時やろ!って思った。でもここでやるべきことを見つけたんよね。もっと大きなことを見つけたんよね。

アメリカで自己研鑽し、鍛えていく日々。キャリアを育てていく中で「自分とは何者か」と問いかけることもあったそうです。「自分のことで働きたい。」そう考える中、北九州に戻ったとき、それは「街のこと」「家のこと」「国のこと」だと気づいたそうです。

自分が育ててもらったのは誰かって考えたときに、人も店も『街と共に育ち、成長する』んだなって思ったんよね。恩返しっちゃ言わんけど、自分のことだけやるんじゃなくて、『共に育っていくべき』だと思うんよ。

北九州と言えば少子高齢社会を迎え、人口も少なくなってきた課題先進都市。でも、このまちでまだまだ「共に成長する」という意識を失わない林田さん。そのバイタリティには圧倒されます。

日本のお酒が、地域の人も世界の人も幸せにする

今は、「日本に住む人は日本のお酒を飲もう!」という活動を続けるとともに、外国に「九州菊」を販売するルートを開拓しているとのこと。先日も香港にコンテナ一杯(超デカいやつ)を販売したそう。

始めはなかなか飲んでもらうこともできなかったんだけど、ある外国の大手取次所の人が『この酒は旨い』って言ってくれたんよね。その時、『私、自信持って良かったんだ』って思えたんよね。本当にたくさんのお酒を扱ってる人なんよ。

それから、ニーズをくみ取りながら売り込む『営業マン』として外国にも売り込みを続けているとのこと。企業に売るのではなく、個人に向けてカスタマイズして販売をしているそうです。

北九州もクルーズ船が来たりと、外国から旅行に来られる方が増えると思うんよね。そんなときアクティビティのひとつとして『お酒』はすごいコンテンツになるんよ。その時、『言語+お酒』っていう自分の強みが活かせるところが、たくさんあるんよ。やることいっぱいありすぎて、手が足らんのよ。誰かに手伝ってほしいくらい。

(英語や中国語が多少できる学生さんで、日本酒を販売する仕事を体験したい!という方がいらっしゃれば、ウエルカムだそうです。ぜひ林田酒店に連絡を。)

最後に

このお酒、本当に美味しいんで、ぜひ林田酒店のドアを開けてみてください。こんなふたりが笑顔でお迎えしますよ!立ち飲みできるので、いつでも会いに行けるのが林田酒店のいいところ。

お母さんが、林田さんに言うそうです。

「なおちゃん、仕事が楽しいね!」

林田酒店、おもてなし規格認証「金認証」取得です!!!


おもてなし規格認証についてはこちらから。

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中川 康文

北九州で講師やカウンセラー・ファシリテーターなど、様々な分野でほんのり生きる38歳。一般社団法人街に心の栄養を 代表理事